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てんてけてん日記

アラフォー独女の徒然日記です

Uターン女ときどき派遣女と回顧録(真面目な話)

Uターン女 派遣女

 

おおよそ一年前だろうか。

 

その頃、自分の中で漠然とした思いがあった。

 

 

『このまま一生、独身で東京に暮らしていくのか?』

 

 

と。

 

いや、漠然としていた思いが、いよいよ目を背けることは出来ないリアルな課題として、私の目の前に立ちはだかったのだ。

 

30代も半ばに差し掛かり、焦らないほうが無理というものだった。

(いや、むしろ遅すぎるか。)

 

派遣社員という不安定な立場でこの先一人で生きていくことは、到底難しいということは分かってはいるものの、だからといってこの先結婚をする予定も全くない。

 

そうなると、すべきことはおのずと決まってくる。

 

そこでまずは雇用安定を目指すべく、私は正社員の求人への応募に踏み切ることにした。

 

実は、以前派遣先で正社員登用の話を打診されたことがあった。

しかしながら、私は今の仕事を色々な企業でもっと幅広く経験したいという理由からそれを断ったのだ。

(私はちょっとだけ専門的な事務をしていました。事務で派遣で専門的というと、直ぐに分かるかもしれませんが・・・。)

 

今思えば、なんと畏れ多いことをしてしまったのか・・・、と申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 

派遣社員から正社員にという話は、この時代において本当に有難い話だと思う。とても光栄な話だと思う。

 

私はこれまで色々な職場で仕事をしたが、どの職場の人達も本当にいい人ばかりだった。

 

それについては私は本当にラッキーだったと思う。

 

でも居心地のいい職場で、ぬくぬく甘やかされていては成長できない!と、私は勉強も続けていた。10年以上も同じ業務を続けてこられたのは、私はその仕事が実は好きだったのだ。

 

だけれども、現実は実に厳しい。

 

結局、派遣というのは自分がやりたい仕事をするために、敢えて選んでやってきていたわけだから、正社員の方と勝手が違うのだ。つまり、

 

 

正社員の方々はやりたくない仕事もやっている人たちなのだ。

  

 

居心地がいい職場に甘んじてはいけない、とがんばってはいても、結局のところ、

 

 

私は派遣でいることで甘えていたのだ。

 

  

※派遣という働き方を否定するわけではありません。派遣と馬鹿にする人もいますが、派遣で働いている人間は皆、本当にがんばっています。

 

どんなに知識を身に着けようと、30代半ばに差し掛かった独身派遣女にとって、東京で同じ業務に携わることができる正社員への転職というのは、ほぼ不可能に近かった。

 

でも、私は東京で働き続けるのならば、今迄の職種は絶対条件だった。それ以外なら、わざわざ東京に居続ける意味もない・・・、と。

 

 

そして、私は求人検索で実家付近の仕事を探し始めた。

 

  

そこで自分の条件に適う求人を見つけ、見事採用の運びとなった。

 

採用の報告を両親にすると、本当に喜んでくれた。

 

派遣会社へは次の契約更新はしない旨を伝え、東京を離れるカウントダウンが始まった。

 

仕事の引継ぎ、引っ越しの準備、送別会等々・・・、やるべき事はたくさんあった。

 

あっという間に日々は過ぎていった。

 

でも、本当のところ実家へ戻る実感がなかった。

 

気持ちは何だかウキウキしているような、ふわふわしているような。

 

新しい生活が始まる楽しみからか、とも思ったが、それほど嬉しい気持ちもない。

 

東京最後の日は、前の職場の方々とランチをとった。

 

 

『東京を離れることに後悔はないのか?』

 

 

そう聞かれても、

 

 

『東京で十分やりたいことをやったから。』

 

 

と、そう答えた。

 

どの人に同じ質問をされても答えは変わらなかった。でもこれは、イエスorノーの回答にはなっていない。

  

本当のところ、自分でも分からなかった。

 

たぶんそれは、故郷へ戻って時間が経たないと分からないだろうと。

 

 

そして今も未だその答えは分からない。

 

 

ランチのあと元同僚と別れ、マンションへ戻り管理会社への部屋の引き渡しも終わり、東京駅へ向かった。

 

小さなスーツケースをカラカラ引きながら、この風景も最後だなぁなんて思った。

 

最後なんだから、涙の一つや二つ出るのかなと思っていたが、新幹線が発車して東京を出ても、一粒も出てこなかった。

 

 

でも・・・。

 

 

不思議なもので、今、なんだか目から涙がいっぱいこぼれています。こうしてブログを綴っている、今この瞬間に。

 

 

一年経って、初めて涙が出ました。

 

 

いい事もわるい事も、沢山たくさんありました。

 

 

今は只々、東京で出逢ったすべての人に感謝を伝えたい。

 

 

頑張っていた自分にお疲れ様と言いたい。

 

 

そして、これからも頑張っていこうと。

 

 

めちゃくさい話になったが、これが私のUターン回顧録。

 

 

本当にあった話。

 

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